無花果の森
出版社名 | 日本経済新聞出版社 |
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出版年月 | 2011年6月 |
ISBNコード |
978-4-532-17105-6
(4-532-17105-9) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 485P 20cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
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無花果の森
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- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
官能的な恋愛小説家の小池真里子も魅力的だが、いっそうに求めてやまないのがミステリー作家としての小池真里子。そんなファンにはたまらない刊行となった。新聞連載か時からの話題作。読み手をサスペンス気分に引きずり込んでいく手法は文句なし。ページをめくる手が止まらなくなる。夫の暴力から逃れたひとりの女が、地方都市の片隅でひっそりとながら力強く生きていく。現代人の希望や挫折、生と死といった深淵なテーマが見え隠れする。待望の長編力作の刊行である。
(2011年6月19日)
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商品内容
文学賞情報 |
2011年
第62回
芸術選奨・文部科学大臣賞(文学関係)受賞 |
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要旨 |
夫の暴力から逃れ、失踪。過去を捨て、未来を見失い、世間に怯える絶望の暗い谷底にかすかに射した一条の光―孤絶にあえぐ現代人の心の闇に迫る傑作長編。 |
おすすめコメント
夫の暴力から逃れ失踪した女が、身を潜めた地方都市の片隅で生き抜く姿を静謐な文体で描ききり、現在に生きる人が抱え持つ心の闇に迫った力作長編! 絶望と希望、生と死の境界に怜悧に斬り込んだ著者の新境地!