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脳を創る読書 なぜ「紙の本」が人にとって必要なのか

出版社名 実業之日本社
出版年月 2011年12月
ISBNコード 978-4-408-10907-7
4-408-10907-X
税込価格 1,320円
頁数・縦 199P 19cm

商品内容

要旨

電子書籍化が進む今こそ、問う。『言語脳科学』の第一人者が真に「考える」ためのツールを検証する。

目次

1 読書は脳の想像力を高める(活字は脳で音に変換されて、言語野へと送られる
活字は圧倒的に情報量が少ない ほか)
2 脳の特性と不思議を知る(あらゆる言語は共通する性質を持っている
「再帰性」は脳が創造する力のもとになる ほか)
3 書く力・読む力はどうすれば鍛えられるのか(言語は音声が先で、後から文字が生まれた
日本語が「難しい言語」といわれるのは誤解 ほか)
4 紙の本と電子書籍は何がどう違うか(なぜ画面上で見落とした誤字が紙の上では見つかるのか
避けられない電子化の時代に電子書籍をどう扱うか ほか)
5 紙の本と電子書籍の使い分けが大切(「電子化」で脳が進化することなど、ありえない
二つの読み方を使い分ければ、「読む力」は鍛えられる ほか)

出版社
商品紹介

人が本を読む場合、紙の書籍と電子書籍で「脳」に対する影響は違うのか?「言語脳」のスペシャリストが解く脳と読書の意外な関係。

出版社・メーカーコメント

電子書籍化が進む今、やはり従来の「紙の本」がよいのか?

これについては、意見が分かれるところである。本書では、『言語脳科学』の第一人者が、その問いに学究的な視点から真摯に答えている。脳の特性と不思議を説き、読書が脳に与える影響に言及しつつ、実際に「紙の本」と「電子書籍」を使って読書した場合の脳の反応について解説する。紙の本も電子書籍も、結局は「使う側」の意識がカギを握っているとしながらも、著者が人にとっての「紙の本」の重要性を強調し、加えて、学校教育の一つの提案である「電子教科書」について、その安易な移行に警鐘を鳴らす理由とは? 「紙の本」の風合い・質感・活字の存在感をこよなく愛する人も、「電子書籍」の簡便さに魅了されている人も必読の、脳と読書の意外な関係。

著者紹介

酒井 邦嘉 (サカイ クニヨシ)  
1964年東京生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。同大大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士)後、同大医学部第一生理学教室助手、ハーバード大学医学部リサーチフェロー、マサチューセッツ工科大学客員研究員を経て、1997年より東京大学大学院総合文化研究科助教授・准教授。2002年第56回毎日出版文化賞、2005年第19回塚原仲晃記念賞受賞。専門は、言語脳科学および脳機能イメージング(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)