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ヒトリコ

小学館文庫 ぬ1−1

出版社名 小学館
出版年月 2017年12月
ISBNコード 978-4-09-406477-3
4-09-406477-X
税込価格 715円
頁数・縦 349P 15cm

商品内容

要旨

深作日都子は小学五年生の時、理不尽なことから熾烈ないじめの対象となった。その時から日都子は、誰にも心を閉ざし、「みんな」には加わらない「ヒトリコ」として生きていく決心をする。そんなヒトリコの心の支えは、ピアノとピアノを教えてくれる偏屈なキューばあちゃんだけだった。地元の高校の入学式。小五で転校した冬希の姿がそこにあった。毒親の母を棄て、父とともに戻ってきたのだった。冬希はまったく変わってしまった日都子の姿に驚く。そしてその原因が、自分が飼い、置いてきた金魚と知り…。大人気の青春小説、待望の文庫化。巻末に特別短編収録。

出版社・メーカーコメント

青春小説の旗手デビュー作、待望の文庫化!深作日都子は小学5年生の時、教師から金魚を殺した濡れ衣を着せられ、熾烈ないじめの対象となった。そのときから日都子は、誰にも心を閉ざし、「みんな」には加わらない「ヒトリコ」として生きていく決心をする。田舎の小学校の生徒達はそのまま中学校へ持ち上がる。ヒトリコの心の支えは、ピアノとピアノを教えてくれる偏屈なキューばあちゃんだけ。合唱の盛んな中学では生徒の間にカースト制度が生まれ、激しいいじめや陰口が横行する。「みんな」に属している限り生徒間の闘いは続く・・・。地元の高校の入学式。小5で転校した冬希の姿がそこにあった。モンスターペアレントの母親との暮らしに疲れ切った冬希は、母親を棄て、父親の地元に戻ってきたのだった。何も変わらぬ故郷、仲間。ただ、一人だけ全く変わってしまった日都子の姿に冬希は驚く。そしてその原因が自分が飼い、置いてきた金魚と知り・・・。誰もの心に突き刺さる、青春の残酷さ、閉塞感・・・・・・。絶望的な孤独の末に見えてくるうっすらとした光。必ず誰もの心の奥の奥に入り込み、内側からあなたの心を揺さぶる、苦くて新しい青春小説です。

著者紹介

額賀 澪 (ヌカガ ミオ)  
1990年、茨城県行方郡に生まれる。日本大学芸術学部文芸学科卒業。2015年『ヒトリコ』で第十六回小学館文庫小説賞受賞、その三週間後に『屋上のウインドノーツ』で第22回松本清張賞を受賞。この二冊で2015年6月末同時デビューを果たし、話題に。2015年11月刊行の『タスキメシ』は課題図書に選ばれ、ベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)