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周恩来と日本 日本留学の平和遺産

出版社名 三和書籍
出版年月 2022年4月
ISBNコード 978-4-86251-463-9
4-86251-463-4
税込価格 2,970円
頁数・縦 256P 19cm

商品内容

要旨

周恩来(1898‐1976)は1917年秋〜1919年春、日本に留学した際、琵琶湖疏水の見学などから、古代中国の治水神「禹」の精神が日本に継承されていることに深い感銘を受けた。帰国した周恩来は中国革命に邁進するが、終生日本を愛し、晩年も日本の桜に思いを馳せていたという。周恩来の日本での足取りを詳細にたどり、日中国交回復の原動力となったその日本観形成を解き明かす労作。

目次

第1部 百年前の中国人日本留学の背景(同時代の「異なる」希求
日本で育んだ「一大」(中国共産党第一回代表大会)の代表
中国近代化を導いた先駆者たち―中国留学生を中心に
日中の運命共同体―桜美林大学創立者、清水安三と李大たちの血涙)
第2部 古都・嵐山に息づく漢風・周恩来が見つけた日本(周恩来の留学生活
周恩来の嵐山探訪
嵐山に禹魂)
第3部 日中の結び目(宮沢賢治と西遊記と治水神・禹と周恩来
日中比較文化研究の四〇年の模索
日中の結び目)

著者紹介

王 敏 (ワン ミン)  
中国・河北省承徳市生まれ。大連外国語大学日本語学部卒業、四川外国語大学大学院修了。宮沢賢治研究、日中比較文化研究。人文科学博士(お茶の水女子大学)。「文化外交を推進する総理懇談会」や「国際文化交流推進会議有識者会合」など委員も経験。日本ペンクラブ国際委員、朝日新聞アジアフェロー世話人、早稲田大学や関西大学などの客員教授などを歴任。法政大学名誉教授、桜美林大学特任教授、拓殖大学客員教授、周恩来平和研究所所長。宮沢賢治を中国に初めて紹介したことで知られている。90年に中国優秀翻訳賞、92年に山崎賞、97年に岩手日報文学賞賢治賞を受賞。2009年に文化庁長官表彰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)