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切支丹の里 新装版

中公文庫 え10−8

出版社名 中央公論新社
出版年月 2016年10月
ISBNコード 978-4-12-206307-5
4-12-206307-8
税込価格 770円
頁数・縦 197P 16cm

商品内容

要旨

踏跡で黒ずんだ一枚の踏絵を見た感動から、基督教禁止時代の殉教者よりも、棄教した宣教師や切支丹の心情に強く惹かれた著者。島原などの隠れ切支丹の里を訪ね歩き、基督教が日本の風土と歴史の中で変貌していく様を真摯な取材と文献の中から考察する。名作『沈黙』を貫く著者独自の思想がうかがえる紀行・作品集。

目次

一枚の踏絵から
日記(フェレイラの影を求めて)
横瀬浦、島原、口ノ津
有馬、日之枝城
雲仙
弱者の救い―かくれ切支丹の村々
父の宗教・母の宗教―マリア観音について
母なるもの

おすすめコメント

踏跡で黒ずんだ一枚の踏絵を見た感動から、基督教禁止時代の殉教者よりも、棄教した宣教師や切支丹の心情に強く惹かれた著者が、長崎・島原の僻村を訪ね歩き、基督教が日本の風土と歴史の中で変貌していく様を真摯な取材と文献の中から考察する。傑作『沈黙』『イエスの生涯』を貫く著者の思想が垣間見える独自の紀行・作品集。〈解説〉三浦朱門

著者紹介

遠藤 周作 (エンドウ シュウサク)  
大正12年(1923)、東京に生まれ、神戸に育つ。昭和25年、戦後初めての留学生として渡仏、リヨン大学で留学生活を送る。昭和30年、「白い人」により第三十三回芥川賞を受賞。昭和41年、『沈黙』により第二回谷崎潤一郎賞を受賞。平成7年(1995)、文化勲章受章。平成8年9月、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)