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敗戦後論

ちくま学芸文庫 カ38−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2015年7月
ISBNコード 978-4-480-09682-1
4-480-09682-5
税込価格 1,430円
頁数・縦 381P 15cm

商品内容

要旨

戦後の日本人は、なぜ先の大戦の死者をうまく弔えないのか。なにゆえ今も、アジアへの謝罪をきちんと済ませられないのか。なぜ私たちは、占領軍に押しつけられた憲法を「よい憲法」だと感じるのか。このような敗戦の「ねじれ」の前に、いま、立ちどまろう。そうでなければけっしてその先には行けない―。新しい大戦の死者の弔い方、憲法の「選び直し」など、ラディカルな問題提起により大論争を巻き起こした本書は、そこでの警告がことごとく現実となったいま、喫緊の戦後問題を考える上で不可欠の一冊となった。内田樹・伊東祐吏の両氏による充実の解説2本を付し、ここに再刊する。

目次

敗戦後論(戦後の起源
ねじれと隠蔽
分裂の諸相
よごれ―大岡昇平を想起する)
戦後後論(太宰治と戦後
文学とは何か
戦後以後)
語り口の問題

おすすめコメント

「戦後」とは何か。敗戦国が背負わざるをえなかった「ねじれ」を、私たちはどう克服すべきか。戦後問題の核心を問い抜いた基本書、復刊。解説 内田樹

著者紹介

加藤 典洋 (カトウ ノリヒロ)  
1948年、山形県生まれ。文芸評論家。早稲田大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒業。『敗戦後論』で第9回伊藤整文学賞受賞、『言語表現法講義』(岩波書店)で第10回新潮学芸賞受賞、『小説の未来』(朝日新聞社)と『テクストから遠く離れて』(講談社)で第7回桑原武夫学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)