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ゴースト

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2017年8月
ISBNコード 978-4-02-251483-7
4-02-251483-3
税込価格 1,540円
頁数・縦 219P 20cm

商品内容

要旨

目をこらすと今も見える鬱蒼とした原宿の館に出没する女の子、二〇世紀を生き抜いたミシン、おじいちゃんの繰り返す謎の言葉、廃墟と化した台湾人留学生寮。温かいユーモアに包まれ、思わず涙があふれる7つの幽霊連作集。

おすすめコメント

温かい気持ちになったあとに、思わず涙があふれてしまう。――風格のある原宿の洋館はGHQの接収住宅でもあった。そこに小さな女の子はなぜ出没するのか? 戦時中、「踏めよ 殖やせよ」と大活躍し焼夷弾をあびながらも生き延びたミシンの数奇な運命とは? 少しぼけた仙太郎おじいちゃんが繰り返す、「リョーユー」という言葉の真意は孫娘に届くのか? おさるのジョージの作者たちは難民キャンプで何をしていたのか? やわらかいユーモアと時代の底をよみとるセンスで、7つの幽霊を現代に蘇生させる連作集。

著者紹介

中島 京子 (ナカジマ キョウコ)  
1964年東京都生まれ。作家。東京女子大学文理学部史学科卒。出版社勤務を経て、96年にインターンシップ・プログラムスで渡米。帰国後、フリーライターとなる。2003年『FUTON』で小説家としてデビュー。10年『小さいおうち』で直木賞、14年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞、15年『かたづの!』で河合隼雄物語賞、柴田錬三郎賞、歴史時代作家クラブ賞、同年『長いお別れ』で中央公論文芸賞、16年日本医療小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)