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イタリアのしっぽ

集英社文庫 う25−3

出版社名 集英社
出版年月 2018年8月
ISBNコード 978-4-08-745780-3
4-08-745780-X
税込価格 660円
頁数・縦 245P 16cm

商品内容

要旨

ペットを飼う人は、何かしらの事情を抱えているものだ。息子が連れてきた捨て犬のおかげで、孤高の彫刻家は心の溝を埋める。都会から離脱した映画監督は、サルデーニャ島でタコと出会う。寒村の初恋は、ペガサスのように山を駆った馬により実る。著者自身、飼い犬と歩き嗅ぎ付けたイタリアの悲喜こもごもがある。ペットと飼い主は、互いを映し合う鏡だ。密やかで切なく、愛おしいエッセイ15編。

目次

犬を飼う
猫またぎ
釣り上げて、知る
僕の胸の内
いつも見ている
来年もまた会えるかしら
僕が伝えてあげる
月の光
憑かれて
開いた穴
静かな相手
守と主
要るときに、いてくれる
嗅ぎ付ける
か弱きもの

出版社・メーカーコメント

家族関係が破たんした芸術家を見捨てずにいた犬、老女の窮地を救った近所の猫、山を隔てた男女の縁を結んだ馬……。動物を通して見えてくる様々な人間模様を綴った珠玉のエッセイ。(解説/唯川恵)

著者紹介

内田 洋子 (ウチダ ヨウコ)  
1959年、神戸市生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業。通信社(株)ウーノアソシエイツ代表。2011年、『ジーノの家イタリア10景』で日本エッセイスト・クラブ賞、講談社エッセイ賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)