昭和・平成精神史 「終わらない戦後」と「幸せな日本人」
講談社選書メチエ 708
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2019年8月 |
ISBNコード |
978-4-06-516948-3
(4-06-516948-8) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 275P 19cm |
商品内容
要旨 |
毎年、戦後何年目かを数え、ことあらば戦後初をうたう。私たちは今なお「戦後」という時間のなかを生きている。便利で豊かで、息苦しさが募るばかりの「戦後」はいつ終わるのか。太宰治の絶望、ゴジラに仮託された不安、力道山が体現した矛盾、オウム真理教という破綻と癒えることのない東日本大震災の傷。急激な経済発展の裏側で切り捨てられた人びとの声に耳を傾け、敗戦で抱え込んだ矛盾を直視する時、はじめて「戦後」の外側が見えてくる。「戦後」に訣別するための、二つの時代に捧げる鎮魂歌。 |
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目次 |
第1章 「戦後」というパンドラの匣―太宰治からの問い |
おすすめコメント
「戦後」という幸福な悪夢からの脱却へ――。豊かさの影で排除されてきた人々の声に耳を傾け、時代の真の姿を静謐に問い直す意欲作!