がん免疫療法の突破口(ブレイクスルー)
出版社名 | 早川書房 |
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出版年月 | 2020年3月 |
ISBNコード |
978-4-15-209920-4
(4-15-209920-8) |
税込価格 | 3,300円 |
頁数・縦 | 388P 20cm |
商品内容
要旨 |
二〇一八年ノーベル医学・生理学賞は、J.アリソン/本庶佑の「免疫チェックポイント阻害剤によるがん治療法を切り開いた」功績に対し与えられた。しかし、この業績がなしとげられるには壮絶な前史があった…。一九世紀末、コーリー医師は奇跡のような腫瘍消失をヒントに、「コーリーの毒」と呼ばれた免疫「ワクチン」を作り出した。しかしそれは学界の一〇〇年先を行くがゆえの理論的裏づけの浅さからエセ療法の烙印を押されてしまい、近年まで、がん免疫療法がまともに受け取られることはなかった。その、学界にたちはだかる「常識」の厚い壁に初めて風穴を開けたのがアリソンの発見であり、開いた隙間を大きく押し開いたのが、本庶らの発見だった。ペニシリンの発見にも喩えられ、ゴールドラッシュ並みの活況を呈することになる医学上の「ブレイクスルー」をめぐる、知と感動横溢する医科学ノンフィクション。 |
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目次 |
第1章 患者一〇一〇〇六JDS |
おすすめコメント
日本の本庶佑・アメリカのJ・アリソンにノーベル賞をもたらしたがん免疫療法。長いあいだその発展を阻んでいた「うさんくさい医療」という不審の壁に、いかに風穴が開けられ、光明の扉が大きく開かれたかを十全に語る、知的興奮と感動溢れる傑作ノンフィクション