• 本

漱石と日本の近代 上

新潮選書

出版社名 新潮社
出版年月 2017年5月
ISBNコード 978-4-10-603805-1
4-10-603805-6
税込価格 1,430円
頁数・縦 232P 20cm
シリーズ名 漱石と日本の近代

商品内容

文学賞情報

2018年 第26回 やまなし文学賞・研究評論部門受賞

要旨

「自意識は強いのに他者との関係に自信が持てない」―漱石文学の主人公たちは皆、早く生まれすぎた“現代人”だったのかもしれない。『それから』まで主要な前期六作品を取り上げ、「漱石的主人公の誕生」という新たな解釈をもとに物語の奥に込められたテーマを浮き彫りにしていく。時代を超えて通じる閉塞感と可能性を読む!

目次

序章 漱石的主人公の誕生
教育と資本―『坊っちゃん』
主人公と観察―『草枕』
女性と自由―『虞美人草』
事実と意味―『坑夫』
言葉と都市―『三四郎』
法と権力―『それから』

おすすめコメント

読み継がれる理由とは? 漱石が描いた近代とは、現代人の可能性だった。「自意識は強いのに他者との関係に自信が持てない」――漱石文学の主人公たちは皆、早く生まれすぎた現代人?だったのかもしれない。『それから』まで主要な前期六作品を取り上げ、「漱石的主人公の誕生」という新たな解釈をもとに物語の奥に込められたテーマを浮き彫りにしていく。時代を超えて通じる閉塞感と可能性を読む。

著者紹介

石原 千秋 (イシハラ チアキ)  
1955年生まれ。成城大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程中退。東横学園女子短期大学助教授、成城大学文芸学部教授を経て、早稲田大学教育・総合科学学術院教授。日本近代文学専攻。現代思想を武器に文学テキストを分析、時代状況ともリンクさせた“読み”を提出し注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)