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頭の中の昏い唄

竹書房文庫 い5−1

出版社名 竹書房
出版年月 2020年11月
ISBNコード 978-4-8019-2454-3
4-8019-2454-9
税込価格 1,430円
頁数・縦 526P 15cm

商品内容

要旨

どうにもならない。どうにもならない。ドウニモナラナイ…。男の未来は暗い。仕事仕事の毎日は彼を狂わせる。単調な日々に倦んだ男が、ある夜団地の屋上で、耳ざわりな童謡を歌っている少女と出逢い、人生が変わる表題作「頭の中の昏い唄」。香港に赴任した男が食と色の欲に溺れていく、脳味噌と胃袋を刺激する美食譚「香肉」。老人たちによってこき使われ搾取される若い世代が、ある日肩に現れた緑色の小人によって一致団結してゆく「世代革命」。スランプにおちいった作家に“やつ”がささやき、人格を乗っ取ろうとする「誰…?」など、必ずやあなたに悪夢をお贈りする、クールで鋭利な奇妙の味の短篇集。星新一による解説を再録。

目次

1(香肉
過去の女
蜥蜴
遺伝
夜歩く者
念力
頭の中の昏い唄
ダブル・ショック
殺しあい
ヤブイリ
世代革命
夢幻器
誰…?
名人
前世
大脱走
いやな奴

ゆたかな眠りを
暗い海暗い声)
2(ああ、神様!
恋の痛み
哀しい道化
しつこい男
MAMMY‐O)
東京二〇六五

著者紹介

生島 治郎 (イクシマ ジロウ)  
1933年、上海生まれ。早稲田大学英文科を卒業後、早川書房に入社。「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」編集長を勤めたのち、退社。その後、『傷痕の街』でデビュー。1967年、『追いつめる』で第57回直木賞受賞。ハードボイルド小説や『黄土の奔流』のような冒険小説が有名だが、いわゆる“奇妙な味”の短篇にも傑作が多い。2003年死去
日下 三蔵 (クサカ サンゾウ)  
1968年、神奈川県生まれ。出版社勤務を経てフリー編集者、ミステリ・SF評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)