• 本

こころ残り

角川文庫 あ7−19

出版社名 角川書店
出版年月 2008年3月
ISBNコード 978-4-04-157625-0
4-04-157625-3
税込価格 649円
頁数・縦 344P 15cm

商品内容

要旨

一生のうちに、ほんの一つか二つ。きれいに光る、素晴らしい瞬間。数は少ないけれども、きらめきを実感できる灯、人生にはそれさえあればいい―。たとえばあの頃、私たち夫婦の心は通じ合っていた。まだ、連れ合いは元気だった。生きてきた道筋をふり返り、ふと気づく。自分がいつのまにか手にしていたものに。ささやかだけどかけがえのない一瞬が、確かに自分にもあったことに。短篇の名手が手がける、12の追憶の物語。

おすすめコメント

12の追憶、12の人生を描く極上短篇集ひたひたと近づいてくる人生の終わり。その中で浮かび上がる、一生のうち、一つか二つ、こころに残るあの瞬間。確かに輝いていた自分。遠い日の記憶が、やわらかくほろ苦く、心に染みる。

著者紹介

阿刀田 高 (アトウダ タカシ)  
1935年東京都生まれ。作家。早稲田大学文学部卒。著書に、短篇集『ナポレオン狂』(直木賞受賞)ほか、『新トロイア物語』(吉川英治文学賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)