• 本

上司は思いつきでものを言う

集英社新書 0240

出版社名 集英社
出版年月 2004年4月
ISBNコード 978-4-08-720240-3
4-08-720240-2
税込価格 902円
頁数・縦 221P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 題名を見て、ふと思い当たる方々もいるのではないでしょうか。私は、密かに「上司に対するストレス解消」的な内容を期待して読み始めたクチですが、そうではなく、現代の「日本の」サラリーマンのための真剣なビジネス書です。ちなみに、ご存知のように作者はサラリーマンではありません。それゆえに客観性は高く、現代サラリーマン社会の宿命的な構造についての解明は、目からウロコでしょう。特に、中間管理職の人は一読の価値を見出すことができるはずです。

    (2005年4月9日)

商品内容

要旨

この本はサラリーマン社会の閉塞を嘆じるものではありません。「上司は思いつきでものを言う」ということが、なぜ起こってきたのかを、儒教の伝来まで遡り、とてもスリリングに解剖していく本です。日本の男たちが、なぜ戦国時代と幕末維新の時代ものが好きなのか。こんな「なぜ」も見えてきます。そして、では日本はどうするのか―「現場」の声を聞く能力の復活に向けて、上司のみなさんにも、上司でないみなさんにも、懇切丁寧な今後の道中案内の書であります。

目次

第1章 上司は思いつきでものを言う(「思いつきでものを言う」を考えるために
いよいよ「上司は思いつきでものを言う」 ほか)
第2章 会社というもの(誰が上司に思いつきでものを言わせるのか
上司は故郷に帰れない ほか)
第3章 「下から上へ」がない組織(景気が悪くなった時、会社の抱える問題は表面化する
「下から上へ」がない組織 ほか)
第4章 「上司でなにが悪い」とお思いのあなたへ(「上司はえらくて部下はえらくない」というイデオロギー
儒教―忘れられた常識 ほか)

出版社・メーカーコメント

日本の混迷の原因を、ひと言で表沙汰にする。「上司は思いつきでものを言う」がなぜ起こってきたのかを、儒教の伝来まで遡り、とてもスリリングに解剖してゆく。「現場」の声を聞く能力の復活に向け、懇切丁寧なこれからの道案内の書。

著者紹介

橋本 治 (ハシモト オサム)  
1948年、東京生まれ。作家。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作受賞。以後、小説、評論、戯曲、古典現代語訳、エッセイ、芝居の演出等、幅広く創作活動を続ける。『宗教なんかこわくない!』で第九回新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で第一回小林秀雄賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)