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集英社文庫 は12−6

出版社名 集英社
出版年月 2011年6月
ISBNコード 978-4-08-746712-3
4-08-746712-0
税込価格 734円
頁数・縦 347P 16cm

商品内容

要旨

「また、来るよ」そう言い残して父は女を作って家を出て行った。父親の「男」としての一面を垣間見て、戸惑いを覚える加那子だったが、次第にその存在は遠くなっていった。そんなある日、父危篤の報せが届き―(「暮色」)。女の視点から男を捉え、浮気、略奪、同性愛などの様々な愛の形に秘められた、男の存在の曖昧さを浮き彫りにした、著者の新境地。男と女の不条理を描く五つの物語。

出版社・メーカーコメント

女は何を求め、男は何から逃げるのか 子供のころ、女を作って父親が蒸発した加那子。彼女が選んだ男もまた、自分と娘を捨てて家を出て行く──「暮色」を含む五つの短編を収録。男と女の間に横たわる大きな隔たりを描いた意欲作。

著者紹介

橋本 治 (ハシモト オサム)  
1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。1977年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作入選。以後、小説・評論・古典の現代語訳・エッセイなど、あらゆるジャンルで執筆活動を行う。2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調平家物語』で毎日出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)