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小林秀雄の恵み

新潮文庫 は-15-6

出版社名 新潮社
出版年月 2011年3月
ISBNコード 978-4-10-105416-2
4-10-105416-9
税込価格 734円
頁数・縦 523P 16cm

商品内容

要旨

37歳の迷える私=橋本治には、小林秀雄の『本居宣長』は過剰と孤立を恐れるなと諭す、じいちゃんの励ましだった。いまもその感動は圧倒的だ、ただ…。小林秀雄賞を受賞した55歳の私は改めて難解な作品の通読へ向かう。そして、真摯な愛情と決意で、小林の文章にねばり強く伴走するうち、ある「恵み」を受け取ったのだった。小林秀雄から現代日本人の宿命を遠望する革新的論考。

目次

第1章 『本居宣長』の難解
第2章 『本居宣長』再々読
第3章 「語る小林秀雄」と「語られる本居宣長」
第4章 近世という時代―あるいは「ないもの」に関する考察
第5章 じいちゃんと私
第6章 危機の時
第7章 自己回復のプロセス
第8章 日本人の神
第9章 「近世」という現実
第10章 神と仏のいる国
終章 海の見える墓

著者紹介

橋本 治 (ハシモト オサム)  
1948(昭和23)年、東京生れ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、’77年、小説『桃尻娘』を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ・古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。2002(平成14)年、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』により小林秀雄賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)