• 本

一日江戸人

新潮文庫

出版社名 新潮社
出版年月 2005年4月
ISBNコード 978-4-10-114917-2
4-10-114917-8
税込価格 649円
頁数・縦 264P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  •  江戸市井の人々の姿が豊富なマンガとともによみがえります。江戸時代とは町人たちにとって、一月の半分だけ働けば三食おかず付きで食べられて、旅、銭湯、趣味などにいそしむことができた、現代から見ればうらやましくもあり、余裕のある時代でした。本書の魅力は人生を楽しむということを伝えることにあるような気がします。今年7月に急逝された杉浦さんも終生その姿勢を保っていたといいますが、寿命も江戸時代の人々と同じだったのは、なんだか寂しい気持ちがすると同時に、杉浦さんらしい最後だったように思われました。(のり)

    (2005年11月6日)

商品内容

要旨

現代の江戸人・杉浦日向子による、実用的かつ、まことに奥の深い江戸案内書。江戸美人の基準、三大モテ男の職業、衣食住など、江戸の人々の暮らしや趣味趣向がこれ一冊でわかる。さらには「殿さま暮らし」は楽かの考察(「将軍の一日」)、大奥の仕組み(「ザ・大奥」)、春画の味わい方(「春画考」)まで。著者の自筆イラストもふんだんに盛り込まれ、居ながらにして気分はもう江戸人だ。

目次

第1章 入門編(大道芸
生涯アルバイター ほか)
第2章 初級編(長屋の生活
浮世風呂 ほか)
第3章 中級編(江戸見物(硬派編)
江戸見物(軟派編) ほか)
第4章 上級編(How to 旅
春画考 ほか)

著者紹介

杉浦 日向子 (スギウラ ヒナコ)  
1958(昭和33)年、東京生れ。文筆家。「通信室乃梅」で漫画家としてデビュー。以来、一貫して江戸風俗を題材にした作品を描き、’84年『合葬』で日本漫画家協会賞優秀賞、’88年『風流江戸雀』で文芸春秋漫画賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)