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血の騒ぎを聴け

新潮文庫

出版社名 新潮社
出版年月 2004年6月
ISBNコード 978-4-10-130714-5
4-10-130714-8
税込価格 649円
頁数・縦 365P 16cm

商品内容

要旨

これだけは書いておきたかった、人の情、魂を照らす光景―。芥川賞受賞直後に患った結核。震災に遭った、生れ故郷神戸への思い。中国、東欧への旅。井上靖、中上健次ら同時代の作家たちのこと。そして芥川賞受賞作『蛍川』から『地の星』までの創作秘話。デビュー間もない頃から二十年間書き継がれた、宮本文学の過去、現在、未来を一気に俯瞰する、ファン必読の傑作エッセー集。

目次

1 日々の味わい(よっつの春(遠足・カメラ・土筆・桜)
能く忍ぶ ほか)
2 なまけ者の旅(白鳥と、その足―中国への旅
手品の鯉―中国再訪 ほか)
3 言葉を刻む人々(井上靖氏を偲ぶ
大雁塔から渭水は見えるか ほか)
4 自作を語る(『蛍川』について
三つの“初めにありき” ほか)

著者紹介

宮本 輝 (ミヤモト テル)  
1947(昭和22)年、兵庫県神戸市生れ。追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務等を経て、’77年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「蛍川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため一年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『優駿』(吉川英治文学賞)等、多くの作品がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)