• 本

甘粕正彦乱心の曠野

出版社名 新潮社
出版年月 2008年5月
ISBNコード 978-4-10-436904-1
4-10-436904-7
税込価格 2,090円
頁数・縦 475P 20cm

商品内容

文学賞情報

2009年 第31回 講談社ノンフィクション賞(第41回より賞名変更)受賞

要旨

関東大震災後の戒厳令下、社会主義者・大杉栄一家を虐殺したとして獄に堕ちた元エリート憲兵。その異能と遺恨は新天地・満州で乱れ咲いた―。策謀渦巻く大陸の夜を支配した男の、比類なき生涯。湯水のごとく溢れる資金源の謎、地下茎のように複雑に絡み合った人脈、そして凄絶な自死とともに葬られたはずの大杉事件の「真相」を新資料、新証言で描破する。

目次

“主義者殺し”
幕末のDNA
憲兵大尉の嗚咽
鑑定書は語る
獄中の臣民
浴衣の会見記
暗鬱のルーアン
謀略人脈
満州ひとりぼつち
人は来りて見よ
満映という王国
八十五年目の真実

出版社
商品紹介

「主義者殺し」の汚名を背負って満州へ渡り、帝国の国際謀略工作に心血を注いだ男の、壮絶にして剛毅な生涯。今まで語られることのなかった歴史の空白にまで迫る。

おすすめコメント

満州の夜を支配した男――その凄絶な全人生を描破する堂々の一千枚!“主義者殺し”の汚名を負って満州に渡り、策謀渦巻く闇世界に君臨した男の比類なき生涯。湯水のごとき資金源の謎、地下茎のように絡み合う人脈、そしてその自死とともに葬られたはずの大杉事件の真相と“帝国”の「負の近現代史」を新資料、新証言で炙り出す。従来の甘粕像をことごとく覆す、衝撃の大河ノンフィクション。

著者紹介

佐野 眞一 (サノ シンイチ)  
1947(昭和22)年、東京生まれ。早稲田大学文学部を卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家に。’97(平成9)年、民俗学者・宮本常一と渋谷敬三の交流を描いた『旅する巨人』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)