商品内容
文学賞情報 |
2018年
第26回
やまなし文学賞・研究評論部門受賞 |
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要旨 |
都市空間に住む家族の物語を描き続けた漱石。明治民法によって家の中にも権利の意識が持ち込まれ、近代的「個」の自覚、生活に浸透する資本主義、家族を離れた愛など、新たなテーマが見出されていった。中でも漱石にとって最も謎に満ち、惹かれた対象は「女の心」だった…。後期六作品を中心に時代と格闘した文豪像を発見する試み。 |
目次 |
因果と時間―『門』 |
おすすめコメント
一貫して漱石が描こうとしたもの、それは「女」という謎であった――。都市空間に住む家族の物語を描き続けた漱石。明治民法によって家の中にも権利の意識が持ち込まれ、近代的「個」の自覚、生活に浸透する資本主義、家族を離れた愛など、新たなテーマが見出されていった。中でも漱石にとって最も謎に満ち、惹かれた対象は「女の心」だった……。後期六作品を中心に時代と格闘した文豪像を発見する試み。