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漱石と日本の近代 下

新潮選書

出版社名 新潮社
出版年月 2017年5月
ISBNコード 978-4-10-603806-8
4-10-603806-4
税込価格 1,430円
頁数・縦 254P 20cm
シリーズ名 漱石と日本の近代

商品内容

文学賞情報

2018年 第26回 やまなし文学賞・研究評論部門受賞

要旨

都市空間に住む家族の物語を描き続けた漱石。明治民法によって家の中にも権利の意識が持ち込まれ、近代的「個」の自覚、生活に浸透する資本主義、家族を離れた愛など、新たなテーマが見出されていった。中でも漱石にとって最も謎に満ち、惹かれた対象は「女の心」だった…。後期六作品を中心に時代と格闘した文豪像を発見する試み。

目次

因果と時間―『門』
恋愛と偶然―『彼岸過迄』
家族と権力―『行人』
利子と物語―『こころ』
沈黙と交換―『道草』
顔と貨幣―『明暗』

おすすめコメント

一貫して漱石が描こうとしたもの、それは「女」という謎であった――。都市空間に住む家族の物語を描き続けた漱石。明治民法によって家の中にも権利の意識が持ち込まれ、近代的「個」の自覚、生活に浸透する資本主義、家族を離れた愛など、新たなテーマが見出されていった。中でも漱石にとって最も謎に満ち、惹かれた対象は「女の心」だった……。後期六作品を中心に時代と格闘した文豪像を発見する試み。

著者紹介

石原 千秋 (イシハラ チアキ)  
1955年生まれ。成城大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程中退。東横学園女子短期大学助教授、成城大学文芸学部教授を経て、早稲田大学教育・総合科学学術院教授。日本近代文学専攻。現代思想を武器に文学テキストを分析、時代状況ともリンクさせた“読み”を提出し注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)