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みみづくの夢

中公文庫

出版社名 中央公論社
出版年月 1988年3月
ISBNコード 978-4-12-201504-3
4-12-201504-9
税込価格 502円
頁数・縦 334P 16cm

商品内容

要旨

高度経済成長以後、男は泣かなくなった。泣くと笑われるようになった。男が泣くことを肯定するのは日本文学の伝統で、英雄は臆面もなく泣くことで英雄となり、男の涙はヒロイックであることの必要条件であったのに。この大転換の意味を問う「男泣きについての文学論」のほか、「司馬遼太郎論ノート」「大岡昇平」「王朝和歌二首」など、切れ味の鋭い評論10篇を収める。

目次

男泣きについての文学論
あの少年のハーモニカ
司馬遼太郎論ノート
日本文学史を見わたす
四畳半襖の下張裁判二審判決を批判する
里見野の従兄弟たち
口笛
大岡昇平
王朝和歌二首
扇よお前は魂なのだから
拍手喝采