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存在と時間 哲学探究 1

出版社名 文藝春秋
出版年月 2016年3月
ISBNコード 978-4-16-390429-0
4-16-390429-8
税込価格 1,980円
頁数・縦 332P 20cm

商品内容

要旨

“私”と“今”は実在しない。この人だけが私で他の人たちが私でないのはなぜか。すべての人間に意識があるのに、現実に感じられる意識が一つしかないのはなぜか。一つはあるのはなぜか。無限の時間の中で、なぜここが、そしてここだけが“今”なのか。存在と時間の深遠を問う哲学的冒険!

目次

第1部 世界はなぜのっぺりしていないのか(私は何を問いたいのか―無内包の現実性
私は何を問いたいのか―中島義道氏の解釈との対比
私が安倍晋三になってもなったという変化は起きない
繋がりの仕組みによる“私”や“今”と、むきだしの“私”や“今”
「私である」ことが成立するための異なる二つの基準
“私”の分裂からカントの超越論的統覚・サルトルの前反省的自己意識をへてヴィパッサナー瞑想からアブラハム的一神教へ
繋がりの原理と語りの原理―二種のカント原理
「語りの原理」の根幹にある世界把握
哲学とは何か―「可能性」のタウマゼイン語法)
第2部 時間的なのっぺりしていなさの特殊性―マクタガートの議論を中心にして(極限の貧しさと極限の豊かさ―ヘーゲル『精神現象学』の冒頭部について
マクタガートのA系列とB系列とは本当はどういう分類なのか
時間の矛盾を人称や様相と同型である側面において考察する
マクタガート化されたデカルトをへて認識論的問題設定を退け、「正数と負数」と「加法と減法」の対比によって時間を考える
“端的な現在vs.動く現在”vs.“現実の現在vs.可能な現在”
B系列こそが時間の動性の表現である
現実の動く現在
“私”と“今”の違いを語りの原理と繋がりの原理の対比から考える
ただ不思議なことがありありと与えられているだけ)

著者紹介

永井 均 (ナガイ ヒトシ)  
1951年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得。現在、日本大学文理学部教授。専攻は哲学、倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)