• 本

吉原手引草

幻冬舎文庫 ま−13−1

出版社名 幻冬舎
出版年月 2009年4月
ISBNコード 978-4-344-41294-1
4-344-41294-X
税込価格 759円
頁数・縦 326P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 「るるぶ吉原」か「吉原の歩き方」か

    タイトルどおり、「るるぶ吉原」か「吉原の歩き方」かというような吉原観光案内という形になっている。勿論いちげんさんお断りなのでこの本片手にタイムマシーンに乗っていっても、上げてはもらえないだろう。吉原についてよくご承知の方には退屈かもしれないが、私には興味深い。花魁葛城はなぜ消えたかという本筋は、ミステリー仕立てではあるが、こちらはむしろサイドストーリーと言っても良いかもしれない。

    (2009年6月28日)

商品内容

要旨

廓遊びを知り尽くしたお大尽を相手に一歩も引かず、本気にさせた若き花魁葛城。十年に一度、五丁町一を謳われ全盛を誇ったそのとき、葛城の姿が忽然と消えた。一体何が起こったのか?失踪事件の謎を追いながら、吉原そのものを鮮やかに描き出した時代ミステリーの傑作。選考委員絶賛の第一三七回直木賞受賞作。

著者紹介

松井 今朝子 (マツイ ケサコ)  
1953年京都府生まれ。早稲田大学大学院で演劇学を学び、松竹株式会社で歌舞伎の企画・制作に携わる。フリーとして歌舞伎の評論などを手がけた後、小説家デビュー。「吉原手引草」で第一三七回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)