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空き家問題 1000万戸の衝撃

祥伝社新書 371

出版社名 祥伝社
出版年月 2014年7月
ISBNコード 978-4-396-11371-1
4-396-11371-4
税込価格 880円
頁数・縦 236P 18cm

内容詳細

要旨(情報工場提供)

人口減少、少子高齢化が急速に進行する日本で、それらに伴い増え続ける「空き家」が大きな問題になりつつある。地方でも都市部においても、高齢者の独り暮らしが多くなり、やがて居住者が亡くなった家が空き家として放置される。需要がなく借り手も買い手もつかない。老朽化して倒壊の危険性が増したり、不審者が入り込み治安が悪化するなど社会不安の原因にもなる「空き家問題」に正面から向き合ったのが本書である。空き家が増加している現状とその社会への影響をリポートした上で、考えられる解決のための具体案を提示。そして、国家のかたちを変革するほどの大きな枠組みでこの問題を考えていく必要性を訴えている。著者はボストンコンサルティンググループ、三井不動産等に勤務の後、現在はオラガHSC株式会社代表取締役としてホテルや不動産のアドバイザリーを行っている。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2014年10月22日])

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商品内容

要旨

2030年、人口は今より1000万人減!2040年、10軒に4軒が空き家に!地方も、都会も、日本は空っぽの家ばかり!

目次

第1章 増加し続ける日本の空き家(空き家1000万戸時代への突入
人口が急減し、日本から働き手がいなくなる ほか)
第2章 空き家がもたらす社会問題(「買い替え」がきかない!郊外住宅の悩み
空き家所有者の本音 ほか)
第3章 日本の不動産の構造変革(都心マンションが売れる裏側で
建設費が高騰する理由 ほか)
第4章 空き家問題解決への処方箋(空き家条例の実態
無理やりの流動化促進策 ほか)
第5章 日本の骨組みを変える(空き家から空き自治体へ、自治体の消滅
極点社会=東京の行きつく先 ほか)

出版社・メーカーコメント

地方も 都会も 日本は空(から)っぽの家ばかり! 2030年、人口は今より1000万人減! 2040年、10軒に4軒が空き家に! [本書の内容] ○首都圏こそが空き家先進地域 ○地方都市の悲鳴、賃貸住宅は空室の嵐 ○「買い替え」がきかない! 郊外住宅の悩み ○なぜ、空き家は放置されているのか ○更地にして問題は解決するのか ○空き家と相続税、固定資産税のいびつな関係 ○地方都市で進むコンパクトシティ構想 ○建設費高騰で不動産マーケットはどうなるか ○建替えができない築古マンション ○進む不動産二極化問題 ○空き家条例の実態 ○空き家から空き自治体へ…… ■空き家が浮き彫りにする、日本の姿 東京オリンピックが開かれる2020年、全国の空き家は一千万戸に達し、空き家率は十五%に上(のぼ)るとされる。空き家は毎年二十万戸ずつ増加しており、すでに日本全国空き家だらけなのだ。2030年には、まるまる東京二十三区分、今より一千万人の人口が減ると見込まれ、家はあっても住む人がいないという社会は目前である。空き家問題の根本にあるのは、日本の都市発展の歴史そのものであり、戦後の日本が行き着いた末の姿である。今後、家は、コストばかりがかかる、無用で厄介なものになる危険が大きく、空き家は重大な社会問題として認識されていくだろう。

著者紹介

牧野 知弘 (マキノ トモヒロ)  
1959年、アメリカ生まれ。東京大学経済学部卒業。ボストンコンサルティンググループを経て、三井不動産に勤務。2006年、J‐REIT(不動産投資信託)の日本コマーシャル投資法人を上場。現在はオラガHSC株式会社代表取締役としてホテルや不動産のアドバイザリーのほか、市場調査や講演活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)