• 本

吉祥寺の朝日奈くん

祥伝社文庫 な15-2

出版社名 祥伝社
出版年月 2012年12月
ISBNコード 978-4-396-33802-2
4-396-33802-3
税込価格 681円
頁数・縦 307P 16cm

小さな嘘や思い違いが解けていく快感!恋愛ミステリー

  • 短編集
  • 恋愛
  • 読後感爽やか

吉祥寺の街を舞台に、年上の女性に恋をした青年を描く表題作「吉祥寺の朝日奈くん」をはじめ、はっとするような小さなしかけが散りばめられた恋愛短編集。思わずついてしまった嘘やちょっとした思い違いが、ストーリーを思わぬ方向へ運びます。真実が明らかになっていく様子が気持ちよく、恋愛小説の切なさも味わえて、読後感はとっても爽やか!中田永一さんの恋愛短編集『百瀬、こっちを向いて。』と『私は存在が空気』も合わせておすすめです。

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 映画化された表題作を含む5編の恋愛小説。どれも一筋縄ではない。「交換日記はじめました!」や「三角形はこわさないでおく」は特に”らしく”てよい。派手ではなく事件・事故も起こるわけでもない。中田永一の醸し出す空気感と先を読み進ませる文章の巧さは、いつどの作品を読んでも変わらない。恋愛一歩二歩手前のあの感じを書かせると素晴らしい力を発揮する。本作もハズレはない。

    (2012年12月17日)

商品内容

要旨

彼女の名前は、上から読んでも下から読んでも、山田真野。吉祥寺の喫茶店に勤める細身で美人の彼女に会いたくて、僕はその店に通い詰めていた。とあるきっかけで仲良くなることに成功したものの、彼女には何か背景がありそうだ…。愛の永続性を祈る心情の瑞々しさが胸を打つ表題作など、せつない五つの恋愛模様を収録。

おすすめコメント

甘酸っぱさと、胸を刺すトリック。これが新世紀ラブコメの最高峰!絶賛を浴びた『百瀬、こっちを向いて。』に続く中田永一の第二恋愛短編集、待望の文庫化!

出版社・メーカーコメント

彼女の名前は、上から読んでも下から読んでも、山田真野(ヤマダマヤ)。吉祥寺の喫茶店に勤める細身で美人の彼女に会いたくて、僕はその店に通い詰(つ)めていた。とあるきっかけで仲良くなることに成功したものの、彼女には何か背景がありそうだ…。愛の永続性を祈る心情の瑞々(みずみず)しさが胸を打つ表題作など、せつない5つの恋愛模様を収録。

著者紹介

中田 永一 (ナカタ エイイチ)  
2005年、恋愛小説アンソロジー『I LOVE YOU』に参加、収録された「百瀬、こっちを向いて。」が傑作と評判に。08年、同タイトルで単行本デビューを果たすや、各誌で年間ベストテン入りする。11年、『吉祥寺の朝日奈くん』が映画化される(いずれも祥伝社刊)。また同年、初の長編『くちびるに歌を』が出版され、翌年小学館児童出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)