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殺す・集める・読む 推理小説特殊講義

創元ライブラリ

出版社名 東京創元社
出版年月 2002年1月
ISBNコード 978-4-488-07047-2
4-488-07047-7
税込価格 1,650円
頁数・縦 303,13P 15cm

商品内容

要旨

ホームズ冒険譚を世紀末社会に蔓延する死と倦怠への悪魔祓い装置として読む「殺す・集める・読む」、マザー・グース殺人の苛酷な形式性に一九二〇〜四〇年代の世界崩壊の危機を重ね合わせる「終末の鳥獣戯画」他、近代が生んだ発明品「推理小説」を文化史的視点から読み解く、奇想天外、知的スリルに満ちた画期的ミステリ論。

目次

殺す・集める・読む―シャーロック・ホームズの世紀末
世紀末ミクロ・テクスト―推理小説と顕微鏡
ホームズもタロットカードも―データベースの文化史へ向けて
テクストの勝利―吸血鬼ドラキュラの世紀末
切り裂きテクスト―殺人鬼切り裂きジャックの世紀末
病患の図表―G.K.チェスタトンのアンチシステム
探偵と霊媒―アガサ・クリスティー『死の猟犬』
終末の鳥獣戯画―童謡殺人と現代
『二銭銅貨』の経済学―デフレと推理小説
暗号の近代―『二銭銅貨』を何がうんだか
昭和元年のセリバテール―パノラマ島のピクチャレスク
法水が殺す―小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
この本は、きみが解く事件

著者紹介

高山 宏 (タカヤマ ヒロシ)  
1947年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京都立大学人文学部教授。英文学から博物学、美術、建築、庭園、映画、ファッション、漫画、江戸戯作に至るまで、意表つく切り口からその「異貌」を明らかにする博覧強記の「学魔」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)