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時空争奪 小林泰三SF傑作選

創元SF文庫 SFこ1−1

出版社名 東京創元社
出版年月 2024年4月
ISBNコード 978-4-488-77501-8
4-488-77501-2
税込価格 880円
頁数・縦 279P 15cm

商品内容

要旨

「川はどこから始まるのか、君は知っとるのかね?」―河川の形成についての問答を起点に、宇宙の恐るべき成り立ちを暴き出す表題作や、算盤とメモ用紙によってシミュレートされた世界の悲劇を描いた「予め決定されている明日」など、初期の傑作群を中心に六編を集成。堅牢な論理の積み重ねによって、狂気に満ちた架空世界を築き上げる、『アリス殺し』の鬼才の原点がここに。

出版社・メーカーコメント

「玩具修理者」で第二回日本ホラー小説大賞を受賞しデビューした著者は、自身を「本質的にはSF作家」と称し、センス・オブ・ワンダーとロジックの世界をこよなく愛していた。独自の論理と偏愛に満ちた作品群から、SF初心者からマニアまで楽しめる傑作を選出する。超存在による歴史の改変を描いた時間SFの傑作である表題作のほか、『大きな森の小さな密室』『アリス殺し』の鬼才の本質である、センス・オブ・マッドネスを堪能できる一冊を贈る。創元SF文庫オリジナル。

著者紹介

小林 泰三 (コバヤシ ヤスミ)  
1962年、京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」が第10回SFマガジン読者賞(国内部門)を受賞し、同短編を表題作とした2002年刊の短編集は、第22回日本SF大賞候補作となった『AΩ(アルファ・オメガ)』に続き、第23回日本SF大賞候補作となる。『天獄と地国』、『ウルトラマンF』でそれぞれ第43回、第48回星雲賞(日本長編部門)を、また、『アリス殺し』で2014年啓文堂書店文芸書大賞を受賞する。2020年没。2021年、第41回日本SF大賞功績賞が贈られた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)