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鬼平が「うまい」と言った江戸の味

PHP文庫

出版社名 PHP研究所
出版年月 2003年12月
ISBNコード 978-4-569-66086-8
4-569-66086-X
税込価格 607円
頁数・縦 156P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 食べ物にはそれぞれ旬がある。ビニールハウスのなかった江戸時代、人々はごく当たり前に、四季の移り変わりとともに、その時々の食べ物をたのしんできた。現代では忘れつつある旬の食べ物を、手っ取り早く味わうには池波正太郎の鬼平犯科帳を読むのに越したことはない。そこに描かれている料理の数々は日本の季節感そのものであり、それを味わう登場人物たちは日本人そのものであることがわかるだろう。このように、鬼平を別の角度から読み返してみるのも悪くない>(のり)

    (2005年8月18日)

商品内容

要旨

一本饂飩、軍鶏鍋、天麩羅そば…江戸時代、庶民に親しまれてきた料理の数々。それらの料理は世代を超えて、今もなお私たちの舌に、懐かしくて馴染み深い味の記憶を蘇らせる。池波正太郎が描いた鬼平料理は、物語の一つ一つに彩りを添えるとともに、当時の江戸の味わいを鮮明に再現してくれる。本書は、名料理人による四季折々のレシピと、江戸をこよなく愛する作家たちの珠玉のエッセイ。

目次

1 鬼平の味 春・夏篇(菜飯ととうふの田楽、汁
田螺とわけぎのぬた
白魚と豆腐の小鍋だて ほか)
2 料理を楽しみ、作品を味わう―鼎談 逢坂剛・北原亜以子・福田浩
3 鬼平の味 秋・冬篇(鷭のつけ焼と茄子の田楽
一本饂飩
麦飯と大根の味噌汁、鰈の煮つけ ほか)

著者紹介

逢坂 剛 (オウサカ ゴウ)  
東京都生まれ。昭和55年に「暗殺者グラナダに死す」でオール読物推理小説新人賞、昭和62年に『カディスの赤い星』(講談社)で直木賞を受賞
北原 亜以子 (キタハラ アイコ)  
東京都生まれ。昭和44年に「ママは知らなかったのよ」で新潮新人賞、平成元年に『深川澪通り木戸番小屋』(講談社)で泉鏡花文学賞、平成5年に『恋忘れ草』(文芸春秋)で直木賞、平成9年に『江戸風狂伝』(中央公論社)で女流文学賞を受賞
福田 浩 (フクダ ヒロシ)  
東京都生まれ。「三到」にて修業後、家業を継ぐ。現在、大塚「なべ家」主人。古い料理書の研究、江戸料理の再現者としても名を知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)