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妖恋

PHP文芸文庫 み2−2

出版社名 PHP研究所
出版年月 2013年7月
ISBNコード 978-4-569-76045-2
4-569-76045-7
税込価格 692円
頁数・縦 246P 15cm

商品内容

要旨

年下の火消し鳶と祝言をひかえた女が、火事の夜に知ってしまった男の秘密に、自らの暗い深淵を覗き込む「心中薄雪桜」。菊作りに精を出す隠居した男が月夜に出会った、娘姿の人形を操る不思議な少年に魅せられてゆく「十六夜鏡」。変化朝顔に魅入られた男女の虚ろで残酷な恋の末路を、無垢な少女が見つめる「濡れ千鳥」など、江戸の四季の風物に彩られた七つの妖しく切ない恋のかたちを描く、珠玉の短編集。

著者紹介

皆川 博子 (ミナガワ ヒロコ)  
1930年生まれ。1973年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞。以後、ミステリー、幻想文学、時代小説、歴史小説と幅広いジャンルの作品を精力的に発表しつづけている。1985年『壁 旅芝居殺人事件』で日本推理作家協会賞、1986年に『恋紅』で直木賞、1990年に『薔薇忌』で柴田錬三郎賞、1998年に『死の泉』で吉川英治文学賞、2012年に『開かせていただき光栄です』で本格ミステリ大賞を受賞。また2013年には、日本のミステリー文学の発展に寄与した功績が認められ、日本ミステリー文学大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)