• 本

原爆の落ちた日

決定版

PHP文庫 は9−21

出版社名 PHP研究所
出版年月 2015年7月
ISBNコード 978-4-569-76369-9
4-569-76369-3
税込価格 1,320円
頁数・縦 669P 15cm

商品内容

要旨

戦争中の日本人はなんであったかを、もう一度再現してみようと構想してみた―。本書は、米・独・日の核兵器開発競争から、刻々と追いつめられる日本の状況、そして原爆が投下された「その日」までを、膨大な資料と取材によって立体的に再現したもの。原爆の悲惨さのみならず、「戦争」とは何かを根源的に問い、時代を越えて読みつがれる名著である。

目次

第1部 競争(出発―一九四一年
前進―一九四二年
展開―一九四三年 ほか)
第2部 混乱(寒さと空腹―一九四五年一月
天皇と重臣―一九四五年二月
B29と焦土―一九四五年三月 ほか)
第3部 その日(午前八時―一九四五年八月六日
閃光と暗黒―一九四五年八月六日
爆心地―一九四五年八月六日 ほか)
エピローグ(死者の列)

おすすめコメント

原爆はなぜ落とされたのか、そしてそれが今日問いかけるものとは……。日米独それぞれの視点を交えた迫真のドキュメントの決定版。

出版社・メーカーコメント

いま、日本人が最も読んでおくべき「史実」がここにある! 本書は、先の大戦のアメリカ・ドイツ・日本のそれぞれの核兵器開発の動向を追いつつ、刻々と追いつめられる日本国内の状況、そして原爆が投下された「その日」までを、膨大な資料と取材によって立体的に再現したものである。著者は、こう記す。「この本は、しかし、“あの日”から今日までのことを語ったものではなく、その前の、正しくいえば、昭和二〇年一月一日から八月八日までのことを主題に、事実に即してまとめたものであります。私たちは原爆の悲惨だけを書こうとしたのではないのです。現代人が体験した『戦争』そのものをも書き、告発したいと考えたのです」。その言葉通り、本書は、「戦争」とは何かを根源的に問うたものであり、あの戦争から七〇年を経た今こそ、読まれるべき作品である。『日本のいちばん長い日』『聖断』『ソ連が満洲に侵攻した夏』に続く終戦四部作を、最新研究を増補して復刊。

著者紹介

半藤 一利 (ハンドウ カズトシ)  
作家、歴史探偵を自称。1930年、東京生まれ。1953年、東京大学卒業。同年、(株)文藝春秋に入社。『週刊文春』『文藝春秋』各編集長、出版局長、専務取締役などを経て、文筆業に入る。著書に『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)、『昭和史1926‐1945』(毎日出版文化賞)などがある
湯川 豊 (ユカワ ユタカ)  
文芸評論家、エッセイスト。1938年、新潟市生まれ。1964年、慶應義塾大学文学部卒業、同年、(株)文藝春秋に入社。『文學界』編集長、同社取締役などを経て、東海大学教授、京都造形芸術大学教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)