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電源防衛戦争 電力をめぐる戦後史

出版社名 亜紀書房
出版年月 2019年10月
ISBNコード 978-4-7505-1617-2
4-7505-1617-1
税込価格 1,980円
頁数・縦 347P 19cm

商品内容

要旨

電気をつくる、電気を売る―そこには必ず紛争と抗争が勃発する。自ら作った発電所を戦前の国策会社に吸収され、戦後取り戻そうと戦い続けた加藤金次郎。官僚による電力の統制に抵抗し続けた「電力の鬼」松永安左ェ門。発電所の労働組合と共産党の弱体化のために撹乱工作した右翼活動家・田中清玄。原子力発電を特急で日本に導入しようとした正力松太郎と中曽根康弘。戦後の電気業界再編を、強烈な個性を発揮する人物を軸に描くノンフィクションにして、55年体制ができるまでの戦後社会史。

目次

序 敗戦の夜
1 日発総裁、殺人未遂で訴えられる
2 スキャンダラスな風景―電力事業再編成の攻防
3 受難に立つ加藤金次郎
4 電力飢饉と電源開発
5 次男坊と原子力
6 停電と機関銃―電源防衛戦PART1
7 電源防衛隊、二つの活動―電源防衛戦PART2
8 民主と修養―電源防衛戦PART3
9 原子力特急・正力松太郎
10 最終戦争の時代と原子力

著者紹介

田中 聡 (タナカ サトシ)  
1962年富山県生まれ。富山大学人文学部卒業。同大学文学専攻科修了。膨大な資料をもとに、思わぬ角度から歴史に埋もれた事象を掘り起こすノンフィクションを数多く著している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)