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ひとはなぜ乳房を求めるのか 危機の時代のジェンダー表象

青弓社ライブラリー 70

出版社名 青弓社
出版年月 2011年8月
ISBNコード 978-4-7872-3328-8
4-7872-3328-9
税込価格 1,760円
頁数・縦 213P 19cm

商品内容

要旨

ときに人々を魅惑し、ときに宗教的・倫理的な観点から可視化を規制される乳房は、隠蔽されながらも性的な消費の対象になり、時代や社会によって「エロス」「卑猥」「母性」などのさまざまな価値観と結び付けられてきた。社会状況の変革や価値観の揺らぎなどの「時代の危機」に乳房イメージが生産・消費される契機を読み取り、ヨーロッパ中世、近世イタリア、戦中・戦後の日本映画、ピンクリボンキャンペーンなど、古今東西の乳房イメージと社会との関係を明らかにする。それらを通じて、女性の身体そのものから乖離している乳房イメージと、それに密接に絡み合うジェンダーの力学を解明する乳房文化論。

目次

第1章 男/女の差異化―医学的言説における乳房(医学史概略とジェンダー
医学史に見る乳房・乳をめぐる言説―体液としての乳
薬剤としての乳)
第2章 美の威嚇装置(ピンクリボンキャンペーンとは
ピンクリボンキャンペーンの歴史
蓄積される乳房の表象
新たな意味創造の困難
「乳がんではない」美しい身体
表象の裏切り
ピンクリボンキャンペーンをめぐる表象の政治学)
第3章 「聖戦」論理の構築(戦時下日本映画にみる「授乳」のイメージ
銃後映画の「授乳」イメージ
戦地・占領地映画の「授乳」イメージ
満洲移民映画の「授乳」イメージ)
第4章 都市秩序の再生(ペスト危機と乳房イメージ
ペスト図像での乳房イメージ
授乳しない乳房の系譜
都市秩序の再生)
第5章 男性優位のジェンダー秩序の再編/強化(「危機」の時代の/「危機」に抗する日本映画―レイプ表象の生産/消費の背景
「俺たちをケダモノにしたのはお前たちじゃないか」―「劣情有理」とレイプ表象
「あんたも、お嬢さんなんて仮面を早く取ることだな」―「レイプ神話」の定着へ)

著者紹介

山崎 明子 (ヤマサキ アキコ)  
1967年、京都府生まれ。奈良女子大学生活環境学部助教。専攻は視覚文化論、美術制度史、ジェンダー論
黒田 加奈子 (クロダ カナコ)  
1974年、群馬県生まれ。千葉大学大学院人文社会科学研究科特別研究員、国立歴史民俗博物館非常勤職員。専攻はイタリア美術史、科学思想表象文化史
池川 玲子 (イケガワ レイコ)  
1959年、愛媛県生まれ。実践女子大学ほか非常勤講師。専攻は近代日本女性史、日本映画史
新保 淳乃 (シンボ キヨノ)  
1973年、群馬県生まれ。武蔵大学・明治学院大学ほか非常勤講師。専攻はイタリア美術史、ジェンダー表象文化史
千葉 慶 (チバ ケイ)  
1976年、千葉県生まれ。千葉大学ほか非常勤講師。専攻は近代日本美術史、ジェンダー史、視覚文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)