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物語史の起動

出版社名 青土社
出版年月 2022年4月
ISBNコード 978-4-7917-7459-3
4-7917-7459-0
税込価格 4,620円
頁数・縦 456,12P 20cm

商品内容

要旨

神話から昔話へ。口承から文学へ。フルコトという古伝承がどのようにしてモノガタリになっていったのか。そして物語とは何なのか。『古事記』『日本書紀』はもとより、歌物語、さらには『源氏物語』を中心とした作り物語へ。カタリの響きにわけ入り、いまなお息づく「物語」の本質に迫る。第一人者がこれまでの考究の成果をあますところなく注ぎ、まったくあたらしい視座から構築する壮大な文学史の試み。

目次

“神話”のこちらがわ
第1部 伝承の草深さについて(物語史の起点
ムカシ(昔話)という語り ほか)
第2部 コトノモト、フルコト、『古事記』(コト(言、事)を探る
モト、コトノモト ほか)
第3部 『古事記』の“神話”は語る(創世神話のフルコト
天降る第二の祖神 ほか)
第4部 フルコトとモノガタリ、歌語り(カタリ、カタル、語部
「モノ」、モノガタリ ほか)
第5部 時代が“物語”に出会う(自由な語り―物語文学始まる
物語作家の挑戦 ほか)
物語史をつないで

著者紹介

藤井 貞和 (フジイ サダカズ)  
1942年東京生まれ。詩人、国文学者。東京学芸大学、東京大学、立正大学の各教授を歴任。1972年に『源氏物語の始原と現在』で注目される。2001年に『源氏物語論』で角川源義賞、2020年に『“うた”起源考』で毎日出版文化賞を受賞。詩人としては、『ことばのつえ、ことばのつえ』で藤村記念歴程賞および高見順賞、『甦る詩学』で伊波普猷賞、『言葉と戦争』で日本詩人クラブ詩界賞受賞、『春楡の木』で鮎川信夫賞および芸術選奨文部科学大臣賞など、数々の賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)