熊楠と幽霊
インターナショナル新書 065
| 出版社名 | 集英社インターナショナル |
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| 出版年月 | 2021年2月 |
| ISBNコード |
978-4-7976-8065-2
(4-7976-8065-2) |
| 税込価格 | 946円 |
| 頁数・縦 | 236P 18cm |
商品内容
| 要旨 |
博物学、民俗学の分野で多大な功績を残した知の巨人・楠方熊楠は、心霊現象の体験者だった。熊野の山中での幽体離脱や、夢で父親に珍種のキノコが生えている場所を教わるなど、奇妙な体験をくりかえしては日記に綴った。彼の論考や雑誌記事には、世界各地の妖怪の比較、幽霊について、魂の入れ替わりなどの文章が多数ある。それらの資料から、熊楠ほどの知性が幽霊や妖怪をどう捉えていたのかを探る、渾身の意欲作。 |
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| 目次 |
第1章 幽体離脱体験 |



出版社・メーカーコメント
幽体離脱体験者、南方熊楠は心霊現象をどう考えたか?知の巨人・南方熊楠は、熊野の山中での幽体離脱や、夢で父親に珍種の生えている場所を教わるなど、奇妙な体験をくりかえした。アメリカ留学時代には当時流行していた心霊術にも関心をもち、文献を買い集め、日記にも怪光を見た記述、予知めいたメモ、おかしな夢の記録が残っている。論考や雑誌記事には、世界各地の妖怪の比較、呪いや魔除け、幽霊、魂の入れ替わり、残虐な伝説についての文章が多数ある。それらの資料から、熊楠が幽霊や妖怪をどう考えていたのかを探ってみる、渾身の意欲作。サントリー学芸賞受賞後、第1作!【本文より】心霊科学のように機械で測定したり、実験で魂の存在を確かめるのは、熊楠には技術的にも資金的にも不可能でした。脳神経科学も分野外です。 そこで熊楠が方法論として採用したのが、民族学と民俗学だったのです。一九世紀後半から、世界各地で民族誌的調査が行なわれ、民話や説話が収集され、それらをまとめた文献が大量に出版されていました。それにともない、タイラーやフレイザーによって民族学や民俗学が学問として整備されていきます。熊楠は、その当時最新の方法論に飛びついたのでした。そして古今東西の文献を渉猟することで、自身の体験を解き明かす手掛かりを探そうとしました。【内容】(目次より)第一章 幽体離脱体験第二章 夢のお告げ第三章 神通力、予知、テレパシー第四章 アメリカ・イギリスの神秘主義と幽霊第五章 イギリス心霊現象研究協会と帰国後の神秘体験第六章 熊楠の夢第七章 親不孝な熊楠第八章 スペイン風邪、死と病の記第九章 足跡を残す幽霊と妖怪第一〇章 水木しげる『猫楠』と、熊楠の猫【著者略歴】志村真幸(しむら まさき)南方熊楠研究会運営委員、慶應義塾大学非常勤講師。1977年、神奈川県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。専攻は、比較文化史。2020年、『南方熊楠のロンドン』(慶應義塾大学出版会)でサントリー学芸賞受賞(社会・風俗部門)。著書に『日本犬の誕生』(勉誠出版)、共著に『熊楠と猫』(共和国)、共訳に『南方熊楠英文論考[ノーツ アンド クエリーズ]誌篇』(集英社)などがある。