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魂でもいいから、そばにいて 3・11後の霊体験を聞く

新潮文庫 お−109−1

出版社名 新潮社
出版年月 2020年3月
ISBNコード 978-4-10-123311-6
4-10-123311-X
税込価格 693円
頁数・縦 312P 16cm

商品内容

要旨

未曾有の災害で愛する者に突然死なれ、絶望の淵に立たされた人々の心を救ったのは、奇跡としかいいようのない体験だった。布団に入ってきた夫を「抱いてあげればよかった」と悔いる妻。階上の息子の足音を聞く母。死亡届を書いている時に兄からメールを受け取った妹。それは夢だったのか、幻なのか―。再会を願う痛切な声と奇跡を丹念に拾い集めた感動のドキュメンタリー、待望の文庫化。

目次

旅立ちの準備
春の旅(『待っている』『どこにも行かないよ』―亀井繁さんの体験
青い玉になった父母からの言葉―熊谷正恵さんの体験
兄から届いたメール“ありがとう”―熊谷常子さんの体験
『ママ、笑って』‐おもちゃを動かす三歳児―遠藤由理さんの体験
神社が好きだったわが子の跫音―永沼恵子さんの体験)
夏の旅(霊になっても『抱いてほしかった』―阿部秀子さんの体験
枕元に立った夫からの言葉―赤坂佳代子さんの体験
携帯電話に出た義兄の霊―吉田加代さんの体験
『ほんとうはなあ、怖かったんだぁ』―阿部由紀さんの体験
三歳の孫が伝える『イチゴが食べたい』―千葉みよ子さんの体験)
秋の旅(『ずっと逢いたかった』‐ハグする夫―高橋美佳さんの体験
『ただいま』‐津波で逝った夫から―菅野佳代子さんの体験
深夜にノックした父と死の「お知らせ」―三浦幸治さんと村上貞子さんの体験
“一番列車が参ります”と響くアナウンス―今野伸一さんと奈保子さんの体験
あらわれた母と霊になった愛猫―大友陽子さんの体験
避難所に浮かび上がった「母の顔」―吾孫耕太郎さんの体験)
旅のあとで

著者紹介

奥野 修司 (オクノ シュウジ)  
1948(昭和23)年、大阪府生れ。立命館大学卒業。ノンフィクション作家。『ナツコ 沖縄密貿易の女王』で講談社ノンフィクション賞と大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)