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方言は絶滅するのか 自分のことばを失った日本人

PHP新書 179

出版社名 PHP研究所
出版年月 2001年11月
ISBNコード 978-4-569-61896-8
4-569-61896-0
税込価格 726円
頁数・縦 212P 18cm

商品内容

要旨

めっちゃ、まったり、しんどい…今や全国化した関西弁だが、一方で絶滅の危機に瀕した表現も数多い。本書では、沖縄、北陸、韓国などをフィールドに、現地語が日本語の共通語を取り込みながらいかに変容していったかを考察。地域の風土・文化というフィルターを通して、方言は形を変えていくものだ、と著者は指摘する。方言に固執するのではなく、地域性・個人の心性に適った「自分のことば」を身につける。ことばの豊かな感性を取り戻すための一冊。

目次

プロローグ 危機に瀕した方言
第1章 消えることば、生まれることば(伝統方言の衰退
方言と共通語の使い分け
方言とアイデンティティ
沖縄の方言のいま)
第2章 方言はどのように変容するか―地域のフィルター(ことばの伝わり方
翻訳装置としてのフィルター
フィルターの変質
言語の接触をめぐって)
第3章 方言をどうしていくか(新世代の方言研究
ことばの発達と方言
これからの敬意表現
日本語教育のなかに方言を)
エピローグ 地域人の発想

出版社
商品紹介

共通語による均一化、消滅する方言。その構図は本当か。関西弁から沖縄弁まで各地の新たな動きを紹介しながら、日本語とは何かに迫る。

著者紹介

真田 信治 (サナダ シンジ)  
1946年富山県生まれ。金沢大学卒業、東北大学大学院博士課程中退。文学博士(大阪大学)。国立国語研究所研究員、オーストラリア国立大学客員研究員などを歴任。現在は、大阪大学大学院教授。専攻は、社会言語学・日本語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)