• 本

さまよえる英霊たち 国のみたま、家のほとけ

出版社名 柏書房
出版年月 2002年7月
ISBNコード 978-4-7601-2261-5
4-7601-2261-3
税込価格 2,420円
頁数・縦 301P 20cm

商品内容

要旨

祀られる戦歿者をめぐる声なき声のフォークロア。在野の民俗学者執念の遺作。

目次

英霊と祖霊のはざまから
「英霊」の発見
英霊供養―長崎県壱岐郡の事例を中心に
靖国神社をめぐって
英霊祭祀の周辺
語られる英霊
国と民俗行事
民俗学徒として
嗚呼警神増田巡査―殉職英霊の祭祀と民間信仰
バッソンサンのこと
落人伝承と祟り神―唐津周辺のキシダケバッソン
顕彰と賛美のことば―「空閑少佐」という美談から
宗教の近代

出版社
商品紹介

英霊が国家と国民の間で現実性を帯びていく過程を問い、生死をめぐる近代的世界観の有り様を照らし出す。

おすすめコメント

在野の民俗学者で急逝した田中丸勝彦の執念の遺稿、祀られる戦没者をめぐる、“声なき声”のフォークロアついに刊行。「英霊の発見」から「英霊供養」「弔いあげ」を経て「死の伝えられ方・語られ方」まで、「正面突破の民俗学」は、柳田の「祖霊神学」をも揺るがす展望をもつ。著者撮影写真約150枚を掲載。(出版社コメント)

著者紹介

田中丸 勝彦 (タナカマル カツヒコ)  
1945年、佐賀県唐津市出身。国学院大学で民俗学を学び、文化庁嘱託として『日本民俗地図』編集などに従事。その後、地元で会社勤務のかたわら研究を続けた。近年は、九州産業大学非常勤講師、国立歴史民俗博物館共同研究員をつとめるとともに、民俗学・人類学・歴史学・国文学・宗教学などの若手研究者による「青旗の会」を主催し、多くの同志とファンを得た。2000年、ライフワークである『英霊祭祀の研究』完成を前に急逝
重信 幸彦 (シゲノブ ユキヒコ)  
1959年東京都出身。現在北九州市立大学文学部助教授。専攻は近代日常生活誌論・民俗学
福間 裕爾 (フクマ ユウジ)  
1956年福岡県出身。現在福岡市博物館学芸係長。専攻は民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)