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旅の書物/旅する書物

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2015年9月
ISBNコード 978-4-7664-2261-0
4-7664-2261-9
税込価格 3,300円
頁数・縦 209,20P 21cm

商品内容

要旨

探書は愛書家を旅に駆り立て、書を携えて旅に出れば、未知との遭遇が旅行記に結実する。旅と書物の緊密な関係を3つの視点“探書と旅”“旅の記録と旅の実際”“フィクションと旅”から分析する9篇の論考。

目次

1 探書と旅(旅と文献情報の収集―16世紀コンラート・ゲスナーの場合
「よりよいテクスト」探索の旅―サー・トマス・マロリー『アーサーの死』をめぐる数奇な出版事情と編集者たち)
2 旅の記録と旅の実際(2つのローマ―「旅の書」にアイデンティティの上書き利用を読む
旅の書物/旅する書物―近代イギリスのイタリア旅行記とガイドブック
イブン・バットゥータの上エジプト紀行―喜捨と歓待をめぐる一考察
「通信使記録」からみた使節団の庶民芸能見物)
3 フィクションと旅(フィリップ・ド・シャンパーニュ作、通称“煉獄の魂”再考―「勝利するキリスト」図像の視点から
『ガリヴァー旅行記』をめぐる東西文献交渉史
中国古典文学に見る雅と俗の「旅」)

著者紹介

松田 隆美 (マツダ タカミ)  
慶應義塾大学文学部教授(中世英文学、思想史)。ヨーク大学大学院博士課程修了(Ph.D.)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)