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ナーブルスィー神秘哲学集成

出版社名 作品社
出版年月 2018年12月
ISBNコード 978-4-86182-730-3
4-86182-730-2
税込価格 5,280円
頁数・縦 322P 22cm

商品内容

要旨

なぜ、イスラームは、“アッラー”のみを崇拝するのか?人間と宇宙の存在を根底から問う“存在一性論”の巨匠、ヤコブ・ベーメ、エクハルトに匹敵する知られざる知の巨人による神秘思想の到達点。本邦の一神教研究の新しい時代の幕開けを告げるイスラーム神秘主義思想の古典の最高峰の翻訳と解説。井筒俊彦の存在一性論の限界を剔出し、新たな普遍主義と文明共存の地平融合を創唱する中田考「末法の神学」所収。

目次

存在の唯一性の意味の指示対象の解明
イスラームの本質とその秘義(罪の解明
悔悟の解明
神に関する正しい信条
不信仰の解明
イスラームの解明
イーマーンの解明
イフサーンの解明)

著者紹介

ナーブルスィー,アブドゥルガニー (ナーブルスィー,アブドゥルガニー)  
1641‐1731。18世紀オスマン朝シリアで活躍したイスラーム学者。思想書から、夢判断、旅行記まで200冊を超える著作をものにし、いまだにその墓には、多くの人々が詣でる。現代アラブにおいても彼の神秘主義詩は広く読まれている。中世と近代の境目に生きたナーブルスィーはイスラーム思想改革の流れからイスラーム伝統思想をいかに守り抜くかに生涯をささげたアラブ世界最大のイスラーム伝統派の学者である
山本 直輝 (ヤマモト ナオテル)  
1989年生まれ。現在、トルコの大学、イブン・ハルドゥーン大学にて文明対話研究所助教。同志社大学神学部卒業、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。専門はスーフィズム思想
中田 考 (ナカタ コウ)  
1960年生まれ。イスラーム法学者。同志社大学客員教授。一神教学際研究センター客員フェロー。カイロ大学大学院哲学科博士課程修了(哲学博士)。クルアーン釈義免状取得、ハナフィー派法学修学免状取得、在サウジアラビア日本国大使館専門調査員、同志社大学神学部教授、日本ムスリム協会理事などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)