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人間の運命

角川文庫 い7−67

出版社名 角川書店
出版年月 2013年2月
ISBNコード 978-4-04-100610-8
4-04-100610-4
税込価格 704円
頁数・縦 199P 15cm
シリーズ名 人間の運命

商品内容

要旨

「人間は状況次第でどんなことでもする」と、親鸞はいう。逃れることのできない業、「宿業」によって、人は、神にもなれば、獣にもなる。状況と行動のはざまで、人間は常に不安定な存在なのだ―。運命の手は、残酷である。個人の夢や努力、めざす生き方も、大きな運命の前にはまったく無力なのだ。しかし現在の行為と選択は、未来を変える可能性がある。人間の運命を考え抜いた著者による、金言エッセイ。

目次

第1章 運命の声(胸の奥からきこえてくる声
人のせおった「宿業」とは
思うままにならない世の中に生きる)
第2章 運命の扉をたたく(運命を変えたいという願望
運命と愛
「月を歩く人」の夢と死
幸福をさがして)
第3章 運命は変えられるか(運と不運
運命はときに自分の手のなかにある)
第4章 人類のせおった運命(悪人とは誰のことか
善悪を超えるもの
闇のなかに光をもとめて)

出版社・メーカーコメント

人間に運命はあるのか。運命を変えることはできるのか。 敗戦、そして朝鮮からの決死の引き揚げ。あの時、私は少年の自分が意識していなかった、「運命」の手が差し伸べられるのをはっきりと感じ取った。きょうまで、私はずっと人間の運命について考えてきた−−。

著者紹介

五木 寛之 (イツキ ヒロユキ)  
1932年福岡県生まれ。『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、『青春の門 筑豊篇』ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。81年より一時休筆して京都の龍谷大学に聴講生として通学。ニューヨークで刊行された英文版『TARIKI』が2001年度ブック・オブ・ザ・イヤー(スピリチュアル部門)に。同年、菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)