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愛と髑髏と

角川文庫 み50−2

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2020年3月
ISBNコード 978-4-04-108198-3
4-04-108198-X
税込価格 990円
頁数・縦 251P 15cm

商品内容

要旨

檻の中に囚われ、折檻される美青年の不条理な日々に、どんでん返しが待ち受ける「悦楽園」。芸術家夫婦の身勝手な本音と、その娘が抱える鬱屈を容赦なく炙り出す「人それぞれに噴火獣」。夫に裏切られ続けた妻が、身近な植物の毒に気づいた瞬間、思わぬ運命の歯車が回りだす「丘の上の宴会」など、日常生活に潜む狂気と呪縛を幻想的な筆致で紡ぐ全8篇。新たに、日下三蔵による詳細な解題を収録した決定版。伝説の短篇集が甦る!

おすすめコメント

皆川博子ファン待望の初期幻想短編集が、29年の時を経て復刊!檻の中に監禁された美青年と犬の関係を鮮烈に描く「悦楽園」、無垢な少女の残酷さを抉り出す「人それぞれ噴火獣」、不可解な殺人に手を染めた女の姿が哀切な「舟唄」ほか、妖しく美しい輝きを秘めた短編集。

著者紹介

皆川 博子 (ミナガワ ヒロコ)  
1930年旧朝鮮京城生まれ。73年に「アルカディアの夏」で第20回小説現代新人賞を受賞し、その後、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁―旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞(長編部門)を、『恋紅』で第95回直木賞を、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を、『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU』で第12回本格ミステリ大賞を受賞した。2012年には、その功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝き、15年には文化功労者に選出されるなど、第一線で活躍し続けている。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)