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口語訳日本霊異記

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-04-400832-1
4-04-400832-9
税込価格 2,420円
頁数・縦 415P 19cm

商品内容

要旨

「けっして僧の悪口を言ってはなりません。」仏教伝来から236年。ようやく一般の人びとの心にその思想が浸透しはじめた頃。景戒という謎多きひとりの僧侶が説話集『日本霊異記』を編んだ。古代神話の影響を残す不思議な話。冥界訪問譚や動物の恩返しといった話型は、後世の昔話などの伝承にもつながっていく。そこには、規範的な教訓ばかりではなく、古代の人々の泥臭い生活や苦渋に満ちた心が見え隠れする。元は漢文で記された難解で長大な作品を、原文に則しながらも親しみやすい口語体で訳した。120話全文収載、ていねいな注釈を付す完全版。

目次

上巻
中巻
下巻
日本霊異記「序」三編

出版社・メーカーコメント

平安時代初期、はじめて庶民に仏教を浸透させていく過程で、「善悪とは何か」「因果応報とは」「親子の関係とは」といった仏教思想の基本を物語の形で伝えた『日本霊異記』。語りかけるような言葉で一冊を読み通す!

著者紹介

三浦 佑之 (ミウラ スケユキ)  
1946年、三重県生まれ。成城大学文芸学部卒業。同大学院博士課程単位取得退学。共立女子短期大学教授、千葉大学教授、立正大学教授などを歴任。千葉大学名誉教授。専攻は古代文学、伝承文学研究。著訳書に『村落伝承論』(五柳叢書、第5回上代文学会賞)、『口語訳 古事記“完全版”』(文藝春秋、第1回角川財団学芸賞)、『古事記を読みなおす』(ちくま新書、第1回古代歴史文化みやざき賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)