• 本

小説、世界の奏でる音楽

中公文庫 ほ12−14

出版社名 中央公論新社
出版年月 2012年10月
ISBNコード 978-4-12-205709-8
4-12-205709-4
税込価格 1,153円
頁数・縦 518P 16cm

商品内容

要旨

小説は、人を遠くまで連れてゆく―。書き手の境地を読者のなかに再現する、小説論という小説、10篇。(本書目次より)文庫版まえがき/まえがき―真に受ける能力―/1 私たちの生を語る言語/2 緩さによる自我への距離/3 グリグリを売りに来た男の呪文/忘れがたい言葉/小島さんの肉声と文学の不死性/K先生の葬儀実行委員として/4 涙を流さなかった使徒の第一信/5 ここにある小説の希望/6 私は夢見られた/7 主体の軸となる現実は…/8 われわれは自分自身による以外には、世界への通路を持っていない/9 のしかかるような空を見る。すべては垂直に落ちて来る。/10 遠い地点からの

おすすめコメント

「真に受ける」ことこそ、考えることなのだ。新しい小説を読み、考えるためには、批判をするのではなく、信じることが必要だ。本当に小説を読みたい、書きたい人のための画期的小説論、完結篇。

著者紹介

保坂 和志 (ホサカ カズシ)  
1956年、山梨県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。93年、『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、95年、『この人の閾』で芥川賞、97年、『季節の記憶』で谷崎潤一郎賞と平林たい子賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)