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イノベーションはいかに起こすか AI・IoT時代の社会革新

NHK出版新書 634

出版社名 NHK出版
出版年月 2020年10月
ISBNコード 978-4-14-088634-2
4-14-088634-X
税込価格 880円
頁数・縦 228P 18cm

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要旨

近年、テクノロジートレンドの一つとして「IoT」が注目されている。機器同士がインターネットでつながり、連携・協働するシステムであり、スマート家電の他、物流や自動運転などにも使われる。そのIoTの実質世界標準に採択されたOSは、日本人研究者の坂村健氏が主宰する「TRONプロジェクト」から生まれた。本書では、1980年代から機器に組み込むオペレーティング・システム(OS)であるTRONの開発に携わり、世界に先駆けてIoTのコンセプトを提唱した坂村健氏が、自身の研究者としての来歴を辿りながら、現在の日本でイノベーションを起こすためのヒントを提供している。坂村氏が「TRONプロジェクト」から一貫して追求しているのは「オープン」と「連携」。同氏は、それらを踏まえたイノベーションを起こせる人材を育てるべく、これまでの日本の大学にはない新しい教育を実践している。著者は、コンピュータ・アーキテクチャー(電脳建築学)を専攻する研究者で、東京大学名誉教授。1984年からTRONプロジェクトのリーダーとして、まったく新しい概念によるコンピュータ体系を構築して世界の注目を集める。2017年より東洋大学に新設された情報連携学部(INIAD)の学部長を務めている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年11月24日]

商品内容

要旨

イノベーションが起こりやすい社会は、どのように設計すればよいか。イノベーションを起こせる人材を、どのように育てていけばよいか。著者が実践している新しい教育と、自身の研究者としての来歴を通して、いま日本にもっとも必要な、イノベーションを起こすためのヒントを探る。世界に先駆けIoTのコンセプトを提唱した稀代のコンピューター学者が、進むべき道を指し示す一冊。

目次

第1章 なぜ日本からはイノベーションが生まれないのか?(IoTとイノベーション
イノベーションはオープン性から生まれる ほか)
第2章 「文・芸・理」融合人材が日本を救う―INIADという挑戦(時代を切り拓くイノベーション人材を
「文・芸・理」融合 ほか)
第3章 TRONはなぜ世界標準になれたのか?―哲学としてのオープンアーキテクチャー(ITUからの顕彰
30年前に存在していたIoTのコンセプト ほか)
第4章 ケーススタディ イノベーションはいかに起こし得るか?―多様性こそが成功をもたらす(AI
プログラミング教育 ほか)
第5章 いまこそ「変われる国・日本」へ(変化に耐えられるような力を
制度改革を今こそ ほか)

出版社・メーカーコメント

イノベーションが起こりやすい社会は、どのように設計すればよいか? そのための人材を、どのように育てればよいか?──世界に先駆けてIoTのコンセプトを提唱した稀代のコンピュータ学者が、みずから実践している新しい教育と、自身の研究者としての来歴を通して、日本の進むべき道を指し示す。

著者紹介

坂村 健 (サカムラ ケン)  
1951年東京生まれ。INIAD(東洋大学情報連携学部)学部長。工学博士。東京大学名誉教授。1984年よりオープンなコンピューターアーキテクチャーTRONを構築。現在TRONは、米国IEEEの標準OSに採択され、IoTのための組込みOSとして世界中で使われている。2015年、情報通信のイノベーションを通じた、人々の生活向上への多大な功績を認められ、「ITU150アワード」を受賞。他に2003年紫綬褒章、2006年日本学士院賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)