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人生を抱きしめる

遠藤周作初期エッセイ

出版社名 河出書房新社
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-309-03144-6
4-309-03144-7
税込価格 1,980円
頁数・縦 217P 20cm

商品内容

要旨

この世に生まれ、生きていく以上、人生を捨ててはいけない。生と死、善と悪を見据え続け、導き出された人間の真理。単行本初収録作品の数々!

目次

1(散策
軽井沢
原型
小説のできるまで
井上筑後守と殉教者
島原へ
私の読後感
私の愛誦詩―「白壁」
私の愛誦詩―「故園の菜」)
2(伝統と信仰に生きる
四月一日が待ち遠しい
利己主義は結局ソンをする
碧い地中海―ニースからモンテカルロに
「エスプリ」
万博の基督教館
虚栄スト
うすら笑いをやめよ
現代の関所
三田文学編集長として
「新潮」への希望)
3(狐狸庵自動車コリゴリの記―運転歴一年、ムチ打ち症にかかるまで
同乗者をつのる
自動車教習員よ、横暴になれ
ぼくこそ紳士である
ウマイぞッ
エイプリル・フール
ズボンの膝
テレビ第一号)
4(恐怖の一夜
快男子コンケイ
追悼
先生にはじめてお会いした頃
「黄金の夜明ける」―野間宏作 青年座公演
イエス像には、人間が自らを投影できる何かがある
椎名麟三
岸田今日子
「深い河」映像の説得力―漱石・荷風・〓外の西欧体験と重ねて)
5(病院生活
人間のみかた
人間のための二つの心理
人間観察について
孤独と信頼―文学雑感
約束について)

出版社・メーカーコメント

遠藤周作生誕100年企画。著者の原点となる信仰を軸に、自由や孤独、苦しみについての見解より、真の人間の姿にせまる若き日の圧倒的作品の数々!著者最初期の評論他、貴重な講演録も収録。

著者紹介

遠藤 周作 (エンドウ シュウサク)  
1923年、東京生まれ。幼年期を旧満州大連で過ごす。神戸に帰国後、十二歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒業。50年から53年までフランスに留学。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア小説や歴史小説、戯曲、「狐狸庵もの」と称される軽妙洒脱なエッセイなど、多岐にわたる旺盛な執筆活動を続けた。55年「白い人」で芥川賞、58年『海と毒薬』で新潮社文学賞、毎日出版文化賞、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞、79年『キリストの誕生』で読売文学賞、八〇年『侍』で野間文芸賞、九四年『深い河』で毎日芸術賞、九五年文化勲章受章。九六年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)