デービッド・アトキンソン新・所得倍増論 潜在能力を活かせない「日本病」の正体と処方箋
出版社名 | 東洋経済新報社 |
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出版年月 | 2016年12月 |
ISBNコード |
978-4-492-39635-3
(4-492-39635-7) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 305P 19cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 「失われた20年」と呼ばれる日本経済の長期停滞の原因の一つに生産性の低さがあることは、日本人の間に認識されてきているのではないだろうか。本書では、日本の伝統企業の社長を務め、『デービッド・アトキンソン 新・観光立国論』(東洋経済新報社)などのベストセラーのある英国人アナリストが、高い潜在能力があるにもかかわらずそれを活かしきれていない日本人に対し、生産性向上や経済成長の具体的な処方箋を示している。各種データを元に、かつての日本の高度成長には「人口ボーナス」があったことを指摘。それがなくなった今こそ、高い技術力、勤勉さ、高スキル労働者の比率などの潜在力を発揮する道を探るべきと主張する。著者は、文化財の修繕を手がける小西美術工藝社代表取締役社長。1990年代にゴールドマン・サックスのアナリストとして日本の不良債権の実態を暴くレポートを発表し、注目を集めた。 |
商品内容
要旨 |
潜在能力を活かせない「日本病」の正体と処方箋。人口が減っても、「昭和の常識」を打破すれば平均年収は2倍、GDPは1.5倍に!貧困、国の借金、社会保障問題もすべて解決!ベストセラー『新・観光立国論』の著者、30年間の集大成。 |
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目次 |
第1章 日本はほとんど「潜在能力」を発揮できていない |
おすすめコメント
ベストセラー『新・観光立国論』の著者、30年間の集大成がついに刊行。日本はいま、潜在能力をまったく活かせない「日本病」に陥っている。その原因を特定し、「あたりまえの政策」を実行するだけで、【平均年収2倍】【GDP1.5倍(770兆円)】が可能になる! データに基づく客観的な分析で解説する、日本に輝かしい未来をもたらす方法。■潜在能力が活かされていない日本 ・日本は「GDP世界第3位」の経済大国 →1人あたりGDPは世界第27位 ・日本は「輸出額世界第4位」の輸出大国 →1人あたり輸出額は世界第44位 ・日本は「研究開発費世界第3位」の科学技術大国 →1人あたり研究開発費は世界第10位 ・日本は「ノーベル賞受賞者数世界第7位」の文化大国 →1人あたりノーベル賞受賞者数は世界第39位 ■潜在能力を活かせば、日本はこうなる ・平均給与は男性が1.6倍、女性が2.7倍に。全体では約2倍に拡大 ・GDPは1.5倍の770兆円に ・貧困問題、国の借金の問題、社会保障費問題も解決する ■筆者のコメント 皆さんが学校でこんなに熱心に勉強して、塾にも通って、就職してからも毎日長い時間を会社で過ごし、有給休暇もほとんど消化せず、一所懸命働いているのに、「生産性は世界第27位」と言われて、悔しくないですか。先進国最下位の生産性と言われて、悔しくないですか。こんなにも教育水準が高い国で、世界の科学技術を牽引するだけの潜在能力がありながら、1人あたりのノーベル賞受賞数が世界で第39位というのは、悔しくないですか。「ものづくり大国」を名乗りながら、1人あたり輸出額は世界第44位と言われて、悔しくないですか。私は、悔しいです。日本は、この程度の国ではありません。日本の実績を「この程度」に押しとどめている原因を特定し、改革を実行すれば、日本は必ずや、劇的な復活を果たせるはずです。本書がその一助となれば、筆者としてこれほど嬉しいことはありません。