金田一京助と日本語の近代
平凡社新書 432
出版社名 | 平凡社 |
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出版年月 | 2008年8月 |
ISBNコード |
978-4-582-85432-9
(4-582-85432-X) |
税込価格 | 968円 |
頁数・縦 | 284P 18cm |
商品内容
要旨 |
わが国の代表的な国語学者・言語学者であり、文化勲章受章者という像が支配的な金田一京助。だが実は、敗戦による自己反省なきままに温存された国語学の宿痾を一身に体現する人物でもある。同郷の石川啄木にたいする無償の援助をはじめ、美談に彩られたそのイノセントな人物像の陰には、日本語を考える際に看過できない問題が存在する。金田一京助の内在的論理を実証的に追いながら、近代日本語成立に潜む力学を浮き彫りにする。 |
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目次 |
第1章 問題のありか―「イノセント」であること |
おすすめコメント
金田一京助は、戦後の新しい日本語の編成をどのような論理で主導していったのか? 帝国大学言語学の呪縛、天皇への傾倒、アイヌへの視線など、偉人の知られざる側面を明らかにする。