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日本の哲学をよむ 「無」の思想の系譜

ちくま学芸文庫 タ44−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2015年3月
ISBNコード 978-4-480-09664-7
4-480-09664-7
税込価格 1,320円
頁数・縦 327P 15cm

商品内容

要旨

模範としてきた西洋近代の諸理念に根本的な危機が訪れた1930年代、この国でも初めて独自の哲学が生み出されていく。それは、「イデア」「神」「理性」といった形而上学的原理によって世界を根拠づける試みを徹底的に批判する、「無」の哲学であった。西田幾多郎・田辺元・和辻哲郎・九鬼周造・三木清ら、「京都学派」の哲学の全体像をわかりやすく説く、入門書の決定版。

おすすめコメント

近代を根本から問う日本独自の哲学が一九三〇年代に生まれた。西田幾多郎・田辺元・和辻哲郎・九鬼周造・三木清による無の思想の意義を平明に説く。

著者紹介

田中 久文 (タナカ キュウブン)  
1952年生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。同大学院博士課程修了。日本大学教授をへて、現在、日本女子大学人間社会学部教授。文学博士。専門は倫理学・日本思想史・日本文化論。日本の近代哲学を伝統思想との関連のなかで読み解き、現代の倫理学的課題に生かそうと試みている。主な著書に『九鬼周造―偶然と自然』(ぺりかん社、第一回中村元賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)