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いつも心に立川談志

出版社名 講談社
出版年月 2015年7月
ISBNコード 978-4-06-219590-4
4-06-219590-9
税込価格 1,980円
頁数・縦 189P 20cm

商品内容

目次

師匠への手紙(詮ないこと
喉元に空いた穴
師匠、近頃いたずらしてませんか
真打トライアル
恋慕には参りました
三年経って…
独演会二百回
大物と天才
色川武大先生
思い出の場所
あとは墓前で)
カメラにかえて―あとがき

おすすめコメント

本書の内容(本文より) それにしても師匠、いい笑顔ですね。毒舌を一瞬にして相殺して余りある笑顔は昔から売りでしたが、それにしてもいい笑顔です。しかも柔和です。入門してすぐ、笑顔のよさには気づきました。でもそれは普段怖いからこそ効く笑顔で、弟子にとって師匠、あなたは怖い存在であり続けました。そしてそれが師匠が病を得るまで続いたのです。師匠と私とは十五歳違います。いまだに十五歳違いってのはネタですが、この年の差は親子ではなく、やはり兄弟でしょう。師匠はものすごく切れる長兄です。で弟達がゴロゴロいるわけですが、私はいずれゆっくり深い話ができると思っていました。年の想定は師匠が八十で私が六十五です。芸や生きるということについて、ちょっと突っ込んだ話ができると思っていたのです。しかしその夢が叶わないことは、三年前に実証されてしまいました。もっと懐に飛び込んでおけばよかったと言っても後の祭り、後悔先に立たずです。でまあご指名を受け、手紙のような形で話をさせてもらったわけですが、本当によかったと思い、感謝しています。蓮二さん、編集部にですが、やはり師匠、あなたにです。あなたがいてくれたからこそ弟子になり、こういう機会に恵まれたのです。

著者紹介

橘 蓮二 (タチバナ レンジ)  
1961年埼玉県生まれ。1986年より写真家として活動。現在、人物、落語演芸写真を中心に雑誌等で活躍する一方、「たちばなれんじ」名で発表する動物の写真に癒される読者も数多い
立川 談四楼 (タテカワ ダンシロウ)  
1951年群馬県生まれ。落語家。1970年立川談志に入門。1990年、小説集『シャレのち曇り』(文藝春秋)で作家デビュー。書評家としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)