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文豪たちの怪談ライブ

ちくま文庫 ひ21−9

出版社名 筑摩書房
出版年月 2019年8月
ISBNコード 978-4-480-43612-2
4-480-43612-X
税込価格 990円
頁数・縦 353P 15cm

商品内容

要旨

明治末から昭和初頭に熱いブームが起こった「怪談」。時代が激動する最中、不可思議な話を持ち寄り語る百物語怪談会(=怪談ライブ)に没頭したのは、泉鏡花を筆頭に柳田國男、芥川龍之介、喜多村緑郎、鏑木清方ほか一流の文化人たちだった。紅葉門下時代〜晩年迄の鏡花の活動を鍵として当時の文化・世相を解き明かしつつ、文豪たちの怪談実話も多数収録。前代未聞の怪談評論×アンソロジー!

目次

第1章 硯友社の怪談(尾崎紅葉の怪談
江見水蔭の怪談 ほか)
第2章 百物語の新時代(浅井了意の怪談
山本笑月の怪談会ルポ ほか)
第3章 われらが青春の怪談会(幻覚の実験(柳田國男)
幼い頃の記憶(泉鏡花) ほか)
第4章 怪談まつりの光と影(怪談の会と人
怪談が生む怪談(鈴木鼓村) ほか)
第5章 おばけずきの絆(百物語―芥川龍之介『椒図志異』より
河童―芥川龍之介『椒図志異』より ほか)

出版社・メーカーコメント

「百物語」の昔から、時代の境目では怪談が流行る――泉鏡花没後80年、「おばけずき」文豪たちの饗宴を追う前代未聞の怪談評論×アンソロジー!

著者紹介

東 雅夫 (ヒガシ マサオ)  
1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。「幻想文学」「幽」編集長を歴任。ちくま文庫「文豪怪談傑作選」シリーズはじめ編纂・監修書多数。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)